(第二部は、コチラから!)
11月11日(日) 晴れ
【第三部】16時スタート!
西監督
さて、今回の「大いなる遺産2~少林寺拳法~」、お二人の周りの反響はいかがですか?
中先生
皆、自分同様、ビックリですよ!
少林寺拳法のシステム、稽古体形、そして皆さんの人柄ですね。
井上先生
関東の拳士の集まりついでにPRをしたらメインイベント以上の反響で(笑)
会場でもYOUTUBEで見たよとかDVD買いましたとか声をかけてもらって。
少林寺も閉鎖的だったのがオープンになったねとか、好意的。
これは、中先生の人柄が一番大きいんじゃないですかね。
西監督
今回は、総本山に2日間!
普通の撮影は3時間なんですけど、始発便で入って翌日の最終便までいてくださいと。
でも終わってみたら、2日では足りないくらいで。
笑いと笑顔と悲鳴と・・・(笑)
中先生
自然と笑顔になってましたねぇ。
西監督
中先生の動きに、総本山の先生方が拍手ですよ。
井上先生
剛法は出来て当然かもしれないけど、中先生は柔法もすぐに出来ちゃう!
新井先生もスゴイネ~と。
そこはうちの拳士学ぶべきところ。
中先生
とにかく技術体系、指導体系、そういうシステムが凄いんですよ。
西監督
撮影する側からすると、中先生がすぐ出来ちゃうのは困るんですよ(笑)
教えたら出来た、じゃあ次!じゃあ次!
さらに動きが読めない!
井上先生
誘導すると言うよりも自分が相手になり代わる感覚。
西監督
常にお互い、動きを見ては「いただきました」(笑)
そして、二人ともさらに進化していくという。
井上先生
今日も中先生が来てくださった方に教えてるのを見て、進化することがありました。
中先生
僕もさっき教わったことを休憩室で稽古してました(笑)
西監督
井上先生は、普段はDVDとかには出て来ないんですよね?
井上先生
いつもは監督役の方で、出るのは若い人たちに任せてるんですよ。
あと、私、この人に会いたいなぁ~と思ってると必ず会えるんです。
映画「黒帯 kuro-obi」を見て、最初は俳優さんがやってるのかとビックリした。
そしたら、あとで日本空手協会の先生だと知って(笑)
その後、YOUTUBEとかでも見るようになって。
向こうは知らないけどこっちは知ってるように(笑)
そこへある繋がりからこのDVDの話が降って来て。
最初は、DVDには出なくていいから中先生には会いたいなぁと。
そしたら、総本山から出張で東京に出て来た坂下さんが
「井上、お前、絶対、中先生と気が合うから!絶対出た方がいいから!」
それで出ることにしたんですよ。
西監督
僕も数々のプレゼンを乗り越えてここまで来れた。
最初は、どこかの道院で撮れればいいと思ってたのが、総本山と言われて嬉しい反面ドキドキ。
井上先生
とにかく、中先生は人柄がいい!
昔の試合の動画とか見るとあんなに凄いのに(笑)
西監督
痛くて大喜びすることにかけては世界一(会場笑)
【質問&リクエストコーナー】
●あのローキックの足で受けて絡め取るのを体験してみたいんですが。
井上先生、まずは荒井先生を相手に実演。
そしてご質問者が体験!
●お互いの技に驚いたという話がありましたが、これはもう嫌だ!というのはありますか?
中先生
柔法全部です!(会場笑)
痛いからというのではなく不思議なんですよ。
いつの間にかやられてる。
井上先生
あの受けられない突きですね。
気配が無い!ワープしてくるような感じ。
若いのは、面着けて突いてもらって喜んでた(笑)
自分の突きとしてもあれを研究して4、5種類増えました。
●中先生の見えない突きを体験させてください!
中先生
一軸で歩くと、肩が動きますよね。
そうすると、相手も動きが分かっちゃう。
そうじゃなくて、この軸を消しちゃうんですよ。
このまま2軸で歩くと、肩が動かないので相手も分かりにくいんですよ。
で、この距離でも突く時に、こうして肩を回しちゃうと分かるでしょ?
これを左半身は動かさず、右半身だけが動く気持ちでスッと・・・。
そうすると・・・!
前にいると分かりますよね?横から見てるとなかなか分からない。
最後に右半身と左半身が入れ替わるイメージ。
●私も見えない手刀をお願いします!
中先生
普通にやると・・・。
こっちも速いんですけど、反応されちゃうんですよ。
ちょっと動こうとしても反応されちゃう。
これを全部消しちゃうんですよ。
そうすると・・・。
後はこれに呼吸と力、極める瞬間の落ちる力を使うと相手倒れるんですよ。
もっと難しくしてみましょうか?
さっきは、受ける手は下からでしたよね?
今度は、このまま2、3cm横に動かすだけ。
私の手は下から、1m以上の距離から。
普通だと・・・、受けられちゃう。
それを・・・。
これが武術なんですよ。
この速さにどう対応していくかが武道的な速さだと思うんですね。
●この気配を消すのを自分がやられたらどうされるんですか?
中先生
お互いが分かってるから動けないでしょうね。
そういう状況です。
でも、見ると遅いと思って見ないんですよ。
そしたら出来ました(笑)
気配を消すということで、これもやってみましょう。
私の腕を前に行かせないように引いてください。
これは、腕を倒すのに物凄く力がいるじゃないですか。
これを自分の腕の力をスゥっと抜いちゃうんですよ。
そうすると、簡単に・・・!
力と共に、対抗するぞっていう気持ちも抜いちゃうんですよ。
さっきは離れたところでやりましたけど、戦うぞって気持ちを抜いちゃうと、相手の反応する力も抜けちゃうんですよ。
●私も見えない手刀をお願いします!
中先生
しっかり受けてくださいね。
受けられます。
これを・・・!
今度は、これをグッと押えて!
もっと乗っかっちゃってください。
これを全部抜いちゃうんですよ。
そうすると気持ちも抜けて・・・。
●井上先生に崩していただきたいんですが。
井上先生
じゃあ、両手でグッと持ってください。
もう一度。今度は・・・!
●目で見ると遅くなるというのが良く分からないのですが。
中先生
じゃぁ、まず、掌を動かしますから、見てそれを突いてください。
(ワンテンポ遅れて突きが出る)
今度は見ない。(中先生の後ろの方を見る感じで?)全体を見てください。
(今度はポンポンポンと素早く!)
場内からも「ほぉ~」「へぇ~」
●少林寺拳法のS字というのがありましたが。
中先生
空手でもあるんですよ!
相手に掴まれた。
これを内受け(松濤館以外では外受け)のコースでやると・・・。
そのまま・・・!
あるいは、掴んで引き倒して。
自由に動かれると、技はなかなか当たらないですよね、
だから、固定しておいて蹴ったり。
●初動を見せない時の呼吸は、どうされてるんですか?
中先生
武道では、床を蹴るとか反動を使うと・・・。
ここで分かって押えられちゃうじゃないですか。
ですから、ここで初動を消す、そして呼吸。
そうするとこれは・・・。
呼吸は“圧縮”なんですよ、僕の場合は。
吸う、吐く、圧縮という。
中国拳法の宋麗先生は“溜める”っておっしゃってましたね。
止めちゃだめです、圧縮。
呼吸をウンッ!と止めると、拳を叩かれると体は後方へ。
でも、丹田に意識を集中して吸ってもない、吐いてもない状態。
すると・・・!
●少林寺拳法の掴まれた瞬間の崩し技をもう一度見たいのですが。
井上先生
相手に対抗してグッと力を入れるでしょ。
その瞬間にパッと抜くんですよ。すると相手も浮くんですよ。
その時に崩れる方向は、後ろの方が崩しやすいので・・・!
それを「誘導法」で。
●腰の回転など、技を作る段階は全身を大きく使い、技を使う段階では段々と小さくしていくと聞きましたが。
中先生
大きな動きから段々コンパクトにしていく。
ケースバイケースなんですけど、腰を回すと体がブレちゃう人は腰を重く据えてとか。
いろんなやり方があります。
ただ、最終的にはどんどんどんどん小さくしていって、相手に分からないようにする。
“色を出さない”!色を出すと相手に分かる。
形でそれを作っていくんですね。
●子供への指導で心がけていらっしゃることはありますか?
中先生
少林寺拳法も人づくりを大切にしていると思いますが、空手も同じですね。
立派な人間づくり。
井上先生
幼い子には関節技はやらせないとか。
少年部指導者というグループでの研修もやってます。
楽しませ方から始まって、優点を伸ばしつつ欠点を直していく指導法ですね。
●大学少林寺拳法部のコーチをやってますが、大切にされている考え方、あり方など。
中先生
勝つことも大切だけれども普段の行動から律して、社会に出ててから活躍できるようにということですね。
井上先生
ある大学で少林寺拳法の授業をやってるんですが、未経験者には“礼儀”ですね。
ダラダラした気分でやって来ても最後は合掌礼でビシッと終わる。
アンケートでも少林寺拳法で礼儀を教われてよかったですと。
●空手は形を中心に稽古すると聞きますが、形の動きと組手の動きをどう繋げていくのでしょうか?
中先生
ちょっと横を向いて手を出してください。
これだと押されると弱い・・・。
ところが、鉄騎、ナイファンチという基本の形があるんですが。
こうして反対の手を出すだけで、強くなる。
あるいは、普通に手を出すと前から押されると弱いですけど。
こうして反対の手で拳を指さすだけで・・・。
(拳を掌で叩かれてもビクともせず!)
それを組手にどう活かすかは自分で考える。
皆、カタチに囚われちゃうんんですよ。
そのカタチの意味、何故そうなのかを考えるんですよ。
組手も人それぞれ、性格、体格、皆、違うじゃないですか。
だから形で原理、原則を見つけて自分の組手を作っていかないと。
●少林寺拳法の“かんぬき”を体験させてください。
井上先生
「閂(かんぬき)」いうのは、門扉に差し渡してある閂(かんぬき)があるでしょう。
私の手の輪っかの中に相手の腕があるという状態。
常にこうして締めてる。
(井上先生、押え方、急所の位置などを教えながら・・・)
そう!そう!そう!
中先生
これ、私が体験した“誘導法”という教え方ですね。
どなたか体験されては?
西監督
(当記事にも写真提供の「kuro-obi world」公式カメラメン大島さんに)
大島さん、やってみたらどうですか?
スタッフへのご褒美として(笑)
この状態から・・・、体を開いて・・・。
ここは動かさないでくださいね。このままこの手を・・・。
そう!そう!そう!イイ感じ!イイ感じ!
大島さん、拍手に送られ、中先生に「良く出来てますねぇ」
●もうひとつ、“天秤(てんびん)”もお願いします。
井上先生
ここに急所があるんですよ。
で、これを・・・。「あ!痛っっ!!!」
これ、「天秤」ですね(笑)
どうぞ(と腕を差し出し)
・・・そこを斜め下にキュッ!それでパッと落とす。
そう!そう!そう!
(中先生に振られて、さらに急所の攻め方を)
中澤先生も餌食に!wwww
(井上先生からは中先生に、正中線の取り方を皆さんにと)
(最後のリクエストはカメラマンで日本空手協会会員の大島さんから)
●金的蹴りを体験したいのですが・・・。
最初は寸止め、次に軽く、徐々に強く・・・!
と言っても、実際は、なかなか思い切りは蹴れないようで(^o^;;
井上先生「それじゃ可愛すぎるので、もっと思い切り!(笑)」
さらに、井上先生からは目打ち(目潰し)のやり方も。
もう、そんなこんなで、第三部も盛り沢山で終了!
皆さん、本当にありがとうございました!
「kuro-obi world」今後ともよろしくお願いいたします!
11月11日(日) 晴れ
【第三部】16時スタート!
西監督
さて、今回の「大いなる遺産2~少林寺拳法~」、お二人の周りの反響はいかがですか?
中先生
皆、自分同様、ビックリですよ!
少林寺拳法のシステム、稽古体形、そして皆さんの人柄ですね。
井上先生
関東の拳士の集まりついでにPRをしたらメインイベント以上の反響で(笑)
会場でもYOUTUBEで見たよとかDVD買いましたとか声をかけてもらって。
少林寺も閉鎖的だったのがオープンになったねとか、好意的。
これは、中先生の人柄が一番大きいんじゃないですかね。
西監督
今回は、総本山に2日間!
普通の撮影は3時間なんですけど、始発便で入って翌日の最終便までいてくださいと。
でも終わってみたら、2日では足りないくらいで。
笑いと笑顔と悲鳴と・・・(笑)
中先生
自然と笑顔になってましたねぇ。
西監督
中先生の動きに、総本山の先生方が拍手ですよ。
井上先生
剛法は出来て当然かもしれないけど、中先生は柔法もすぐに出来ちゃう!
新井先生もスゴイネ~と。
そこはうちの拳士学ぶべきところ。
中先生
とにかく技術体系、指導体系、そういうシステムが凄いんですよ。
西監督
撮影する側からすると、中先生がすぐ出来ちゃうのは困るんですよ(笑)
教えたら出来た、じゃあ次!じゃあ次!
さらに動きが読めない!
井上先生
誘導すると言うよりも自分が相手になり代わる感覚。
西監督
常にお互い、動きを見ては「いただきました」(笑)
そして、二人ともさらに進化していくという。
井上先生
今日も中先生が来てくださった方に教えてるのを見て、進化することがありました。
中先生
僕もさっき教わったことを休憩室で稽古してました(笑)
西監督
井上先生は、普段はDVDとかには出て来ないんですよね?
井上先生
いつもは監督役の方で、出るのは若い人たちに任せてるんですよ。
あと、私、この人に会いたいなぁ~と思ってると必ず会えるんです。
映画「黒帯 kuro-obi」を見て、最初は俳優さんがやってるのかとビックリした。
そしたら、あとで日本空手協会の先生だと知って(笑)
その後、YOUTUBEとかでも見るようになって。
向こうは知らないけどこっちは知ってるように(笑)
そこへある繋がりからこのDVDの話が降って来て。
最初は、DVDには出なくていいから中先生には会いたいなぁと。
そしたら、総本山から出張で東京に出て来た坂下さんが
「井上、お前、絶対、中先生と気が合うから!絶対出た方がいいから!」
それで出ることにしたんですよ。
西監督
僕も数々のプレゼンを乗り越えてここまで来れた。
最初は、どこかの道院で撮れればいいと思ってたのが、総本山と言われて嬉しい反面ドキドキ。
井上先生
とにかく、中先生は人柄がいい!
昔の試合の動画とか見るとあんなに凄いのに(笑)
西監督
痛くて大喜びすることにかけては世界一(会場笑)
【質問&リクエストコーナー】
●あのローキックの足で受けて絡め取るのを体験してみたいんですが。
井上先生、まずは荒井先生を相手に実演。
そしてご質問者が体験!
●お互いの技に驚いたという話がありましたが、これはもう嫌だ!というのはありますか?
中先生
柔法全部です!(会場笑)
痛いからというのではなく不思議なんですよ。
いつの間にかやられてる。
井上先生
あの受けられない突きですね。
気配が無い!ワープしてくるような感じ。
若いのは、面着けて突いてもらって喜んでた(笑)
自分の突きとしてもあれを研究して4、5種類増えました。
●中先生の見えない突きを体験させてください!
中先生
一軸で歩くと、肩が動きますよね。
そうすると、相手も動きが分かっちゃう。
そうじゃなくて、この軸を消しちゃうんですよ。
このまま2軸で歩くと、肩が動かないので相手も分かりにくいんですよ。
で、この距離でも突く時に、こうして肩を回しちゃうと分かるでしょ?
これを左半身は動かさず、右半身だけが動く気持ちでスッと・・・。
そうすると・・・!
前にいると分かりますよね?横から見てるとなかなか分からない。
最後に右半身と左半身が入れ替わるイメージ。
●私も見えない手刀をお願いします!
中先生
普通にやると・・・。
こっちも速いんですけど、反応されちゃうんですよ。
ちょっと動こうとしても反応されちゃう。
これを全部消しちゃうんですよ。
そうすると・・・。
後はこれに呼吸と力、極める瞬間の落ちる力を使うと相手倒れるんですよ。
もっと難しくしてみましょうか?
さっきは、受ける手は下からでしたよね?
今度は、このまま2、3cm横に動かすだけ。
私の手は下から、1m以上の距離から。
普通だと・・・、受けられちゃう。
それを・・・。
これが武術なんですよ。
この速さにどう対応していくかが武道的な速さだと思うんですね。
●この気配を消すのを自分がやられたらどうされるんですか?
中先生
お互いが分かってるから動けないでしょうね。
そういう状況です。
でも、見ると遅いと思って見ないんですよ。
そしたら出来ました(笑)
気配を消すということで、これもやってみましょう。
私の腕を前に行かせないように引いてください。
これは、腕を倒すのに物凄く力がいるじゃないですか。
これを自分の腕の力をスゥっと抜いちゃうんですよ。
そうすると、簡単に・・・!
力と共に、対抗するぞっていう気持ちも抜いちゃうんですよ。
さっきは離れたところでやりましたけど、戦うぞって気持ちを抜いちゃうと、相手の反応する力も抜けちゃうんですよ。
●私も見えない手刀をお願いします!
中先生
しっかり受けてくださいね。
受けられます。
これを・・・!
今度は、これをグッと押えて!
もっと乗っかっちゃってください。
これを全部抜いちゃうんですよ。
そうすると気持ちも抜けて・・・。
●井上先生に崩していただきたいんですが。
井上先生
じゃあ、両手でグッと持ってください。
もう一度。今度は・・・!
●目で見ると遅くなるというのが良く分からないのですが。
中先生
じゃぁ、まず、掌を動かしますから、見てそれを突いてください。
(ワンテンポ遅れて突きが出る)
今度は見ない。(中先生の後ろの方を見る感じで?)全体を見てください。
(今度はポンポンポンと素早く!)
場内からも「ほぉ~」「へぇ~」
●少林寺拳法のS字というのがありましたが。
中先生
空手でもあるんですよ!
相手に掴まれた。
これを内受け(松濤館以外では外受け)のコースでやると・・・。
そのまま・・・!
あるいは、掴んで引き倒して。
自由に動かれると、技はなかなか当たらないですよね、
だから、固定しておいて蹴ったり。
●初動を見せない時の呼吸は、どうされてるんですか?
中先生
武道では、床を蹴るとか反動を使うと・・・。
ここで分かって押えられちゃうじゃないですか。
ですから、ここで初動を消す、そして呼吸。
そうするとこれは・・・。
呼吸は“圧縮”なんですよ、僕の場合は。
吸う、吐く、圧縮という。
中国拳法の宋麗先生は“溜める”っておっしゃってましたね。
止めちゃだめです、圧縮。
呼吸をウンッ!と止めると、拳を叩かれると体は後方へ。
でも、丹田に意識を集中して吸ってもない、吐いてもない状態。
すると・・・!
●少林寺拳法の掴まれた瞬間の崩し技をもう一度見たいのですが。
井上先生
相手に対抗してグッと力を入れるでしょ。
その瞬間にパッと抜くんですよ。すると相手も浮くんですよ。
その時に崩れる方向は、後ろの方が崩しやすいので・・・!
それを「誘導法」で。
●腰の回転など、技を作る段階は全身を大きく使い、技を使う段階では段々と小さくしていくと聞きましたが。
中先生
大きな動きから段々コンパクトにしていく。
ケースバイケースなんですけど、腰を回すと体がブレちゃう人は腰を重く据えてとか。
いろんなやり方があります。
ただ、最終的にはどんどんどんどん小さくしていって、相手に分からないようにする。
“色を出さない”!色を出すと相手に分かる。
形でそれを作っていくんですね。
●子供への指導で心がけていらっしゃることはありますか?
中先生
少林寺拳法も人づくりを大切にしていると思いますが、空手も同じですね。
立派な人間づくり。
井上先生
幼い子には関節技はやらせないとか。
少年部指導者というグループでの研修もやってます。
楽しませ方から始まって、優点を伸ばしつつ欠点を直していく指導法ですね。
●大学少林寺拳法部のコーチをやってますが、大切にされている考え方、あり方など。
中先生
勝つことも大切だけれども普段の行動から律して、社会に出ててから活躍できるようにということですね。
井上先生
ある大学で少林寺拳法の授業をやってるんですが、未経験者には“礼儀”ですね。
ダラダラした気分でやって来ても最後は合掌礼でビシッと終わる。
アンケートでも少林寺拳法で礼儀を教われてよかったですと。
●空手は形を中心に稽古すると聞きますが、形の動きと組手の動きをどう繋げていくのでしょうか?
中先生
ちょっと横を向いて手を出してください。
これだと押されると弱い・・・。
ところが、鉄騎、ナイファンチという基本の形があるんですが。
こうして反対の手を出すだけで、強くなる。
あるいは、普通に手を出すと前から押されると弱いですけど。
こうして反対の手で拳を指さすだけで・・・。
(拳を掌で叩かれてもビクともせず!)
それを組手にどう活かすかは自分で考える。
皆、カタチに囚われちゃうんんですよ。
そのカタチの意味、何故そうなのかを考えるんですよ。
組手も人それぞれ、性格、体格、皆、違うじゃないですか。
だから形で原理、原則を見つけて自分の組手を作っていかないと。
●少林寺拳法の“かんぬき”を体験させてください。
井上先生
「閂(かんぬき)」いうのは、門扉に差し渡してある閂(かんぬき)があるでしょう。
私の手の輪っかの中に相手の腕があるという状態。
常にこうして締めてる。
(井上先生、押え方、急所の位置などを教えながら・・・)
そう!そう!そう!
中先生
これ、私が体験した“誘導法”という教え方ですね。
どなたか体験されては?
西監督
(当記事にも写真提供の「kuro-obi world」公式カメラメン大島さんに)
大島さん、やってみたらどうですか?
スタッフへのご褒美として(笑)
この状態から・・・、体を開いて・・・。
ここは動かさないでくださいね。このままこの手を・・・。
そう!そう!そう!イイ感じ!イイ感じ!
大島さん、拍手に送られ、中先生に「良く出来てますねぇ」
●もうひとつ、“天秤(てんびん)”もお願いします。
井上先生
ここに急所があるんですよ。
で、これを・・・。「あ!痛っっ!!!」
これ、「天秤」ですね(笑)
どうぞ(と腕を差し出し)
・・・そこを斜め下にキュッ!それでパッと落とす。
そう!そう!そう!
(中先生に振られて、さらに急所の攻め方を)
中澤先生も餌食に!wwww
(井上先生からは中先生に、正中線の取り方を皆さんにと)
(最後のリクエストはカメラマンで日本空手協会会員の大島さんから)
●金的蹴りを体験したいのですが・・・。
最初は寸止め、次に軽く、徐々に強く・・・!
と言っても、実際は、なかなか思い切りは蹴れないようで(^o^;;
井上先生「それじゃ可愛すぎるので、もっと思い切り!(笑)」
さらに、井上先生からは目打ち(目潰し)のやり方も。
もう、そんなこんなで、第三部も盛り沢山で終了!
皆さん、本当にありがとうございました!
「kuro-obi world」今後ともよろしくお願いいたします!
(記:「kuro-obi world」 タカ石橋
写真:大島りんご、タカ石橋)
写真:大島りんご、タカ石橋)
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